私自身、剣道は小学校低学年に数年かじった程度であり、全くの素人でしたが、約1年前、あるイベントを通して、初めて出会った椎名先生は、ひときわ輝きを放っておられました。強い信念を持って生きてられる姿は、まさに北辰一刀流の名に由来する不動の星、北極星のようでした。
何度か先生の稽古に参加させて頂き、武道を通して、剣術のみならず、今の時代多くの日本人が忘れてしまった大切な日本文化や、人としてどうあるべきかなど、多くの教えに触れる度、その魅力に取り付かれ「北辰一刀流」に入門しました。
私は、決して力もあるわけではありませんが、先生から稽古の中で、「強い力は必要ない、身体の使い方が大事。そして欲を捨て、覚悟を決めることが最も大切」だと教えて頂きました。どれも初めて知ることばかりで、目からウロコの連続。そんな私をやさしくご指導くださり、稽古が面白くて仕方がなくなり、あっという間にのめり込んでしまいました。
入門してまだ約1年ですが、身体だけではなく、精神面もかなり鍛えられているように感じる今日この頃。年齢が40代後半に差し掛かり、会社では中堅的な立場ゆえ、過大なストレスが多く、ぐったりすることも多々ありますが、稽古に行くとよい氣が巡って、心身共にリフレッシュとなっています。氣のいい道場で、先生の愛あるご指導によって、パワーチャージさせて頂いています。また、年齢的に身体にいろいろとガタが出てくる頃ですが、この1年で以前よりもずっと健康になったと感じています。なにもより身体の動きが軽くなりスタミナも付いたように思います。以前は腰痛持ちで、ちょっと庭仕事をしているだけでも腰が痛くなったものですが、ぴたりと無くなりました。
心と身体のよい変化とともに、入門してから新しい出会いも増え、人生がよりよくなっていく手ごたえも感じています。さらに、毎週の稽古のほか、一言主神社での奉納演武や、千葉周作が幼少期を過した宮城県斗瑩稲荷神社での奉納演武、さらには剣道大会開会式での北辰一刀流格の披露などに参加させて頂いたことで、幕末最大の流派であった「北辰一刀流」の門弟として、日本伝統の剣術を継承し、伝えることに誇りと喜びを感じています。
実はひそかに苦手だった歴史も学ぶようになり、武道の研究も楽しんでおります。「北辰一刀流」の門弟として、曲がりなりにもそのすばらしさを伝えていくのが、私の【志】になりました。
「北辰一刀流」を学んだといわれる坂本龍馬の名言に、こんな言葉があります。
【男子は生あるかぎり、理想をもち、理想に一歩でも近づくべく坂をのぼるべきである。】
私もそうありたい!・・・そんな思いで、稽古に励んでおります。
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