剣士・日比谷健次郎

坂本竜馬と同窓の剣士・日比谷健次郎は、東京足立に道場を構えて、幕府の「内密御用家」となって、様々な役目を仰せつかっっていました。

足立区は、北辰一刀流と関係の深い土地柄で、いまは、門弟・坂本龍馬の婚約者と言われている千葉さなは、千住に医療院を開いていました。門弟のケガの世話をするうちに、そんな技術が身についたようです。

また、周作の師・浅利も多七郎の道場は、千住近辺にありました。

健次郎についての詳細は、下記で検索するといいでしょう。

その健次郎が、長女のために作らせた、日本一の雛飾りは、当時、将軍家でさえも及ばないほどの豪華さでした。何を隠そう、椎名家の雛人飾りも、現在日本一のものと言われています。親馬鹿が嵩じて作ってしまったのですが、その偶然が、健次郎の心意気を共感して、彼の心境、剣の使い方まで、想像できるのです。

そこには、北辰一刀流で得た人生観が、何か共通して、私には感じられます。このように、過去の人と、心が通じるのは、剣術の奥義を共有しているからなのでしょう。